

人間も同じですが、病気の原因は複数の要因が重なっていて、従来の西洋医学だけでは対応できなくなってきています。
そこで当院では、漢方薬、鍼治療、ヨーロッパで盛んに行われているホモトキシコロジー、ホメオパシー、種々のサプリメント、フラワーエッセンス等を取り入れ、症状の治療・緩和に努めています。
当院院長は、福岡動物自然療法研究会のメンバーです。メンバーは、日本ホメオパシー学会認定獣医師であり、日本獣医生命科学大学獣医師鍼灸コース修了者に限られています。
確かな研修と試験を受け、知識を持って診療を行っておりますので、ご安心ください。
漢方薬の処方
これまで飲みにくかった漢方薬ですが、ねこちゃん・わんちゃん用につくった飲みやすい錠剤の漢方薬が現れてきました。
中医学の漢方薬メーカーが獣医師たちにヒアリングして開発したものです。
当院では、ねこちゃん・わんちゃんにも飲ませやすい・効果も高い漢方薬を処方できるようになりました。
鍼治療
鍼灸は体のツボを刺激することによって、身体の自然治癒力を目覚めさせるという療法です。
当院院長は、日本獣医生命科学大学での日本伝統獣医学会「小動物臨床鍼灸学コース」の受講を修了しております。
日本国内でも珍しい動物への鍼灸治療の知識と技術を習得し、さらに研さんを重ねています。
西洋医学では治せなかった症状が、東洋医学によって改善された例もあります。
きちんとご説明してから施術いたしますのでご安心ください。
ホモトキシコロジー
注射・錠剤・内服薬などの製剤があり、急性疾患・慢性疾患(腎臓病・肝臓病など)・老齢疾患・けがなどにほとんど副作用がなく積極的に処方しております。

近年、ねこちゃん・わんちゃんにも人間の世界と同じようにストレスや感染症、また老齢化に伴った疾患が増えており、そのため「ホメオパシー」や「ホモトキシコロジー」といった自然療法がヨーロッパを中心に注目されています。
ホモトキシコロジーの考え方は、「体内の毒素がうまく排泄されないときに病気が引き起こされる」ということが基本になっています。
そこで、体内の毒素を「ホモトキシコロジー製剤」によってデトックスし、病気の治癒を目指します。体に負担のない、副作用の少ない治療であり、日本でもねこちゃん・わんちゃんたちの治療に取り入れる病院が増えてきました。
ホモトキシコロジーは、ドイツの医師が開発した自然治癒力を触発する自然療法「ホメオパシー」を使いやすくした療法です。服用が簡単で副作用も少なく、当院では確かな知識をもって積極的に処方しております。
ホモトキシコロジーは、症状や疾患に応じた適応症に基づいて既成の注射液(錠剤・水薬)がつくられていて、現代医学と同じように投与が可能です。また、西洋医学の薬剤と一緒に使うこともできます。
診断・治療の流れとしては、問診・視診・聴診・触診・糞便尿検査・血液検査・レントゲン・エコーなど西洋医学的に・・・・、ホモトキシコロジーの方が効果もあり副作用が少ないと判断されれば、ホモトキシコロジーの肝臓の注射や飲み薬などを処方します。
ホモトキシコロジーを使う理由
- 副作用が少ない
- 西洋医学の薬や漢方薬との併用が可能
- 今まで通りの診察・検査の結果に応じて投薬・処方が可能
- 薬の取り扱い・飲ませ方が簡単(とくにねこちゃん)
- 適応疾患の幅が非常に広い
- 一つの症状だけでなく、総合的に治療可能
ホモトキシコロジー治療(単独)にも限界があります
- 瀕死・ショック・脱水:点滴が必要
- 外科の適応:手術が絶対必要な事がある
- 非可逆的臓器障害:効果が望めない
- 寄生虫症:駆虫薬が必要
- ビタミンミネラル・電解質・ホルモンの欠乏:補給が必要
ホモトキシコロジー治療によって効果が期待できる疾患
- 急性疾患
- 慢性疾患
- 外傷
- 内臓疾患・・・腎臓病・肝臓病・膵臓病・高脂血症など
- 口腔内疾患・・・口内炎・歯周病など
- 関節疾患・・・膝蓋骨脱臼など
- 脳神経疾患・・・椎間板ヘルニア・前庭疾患など
- 眼科・耳鼻科・・・角膜炎・外耳炎など
- 皮膚病
食事について
大切なねこちゃん・わんちゃんを家族の一員として元気に長生きさせるためには、飼い主の愛情ある育て方、予防接種や去勢・避妊手術による病気の予防に加え、食事管理がとても重要です。
当院では、初診でこられた方に「病気にさせない食事で正しい健康管理を」と題した資料をお渡しするとともに、時間をかけてしっかりと食事指導を行っています。
正しい食事の与え方を知っているのと知らないのとでは、ねこちゃん・わんちゃんの寿命が大きく変わってきます。
正しい食事の与え方のポイント

一般の飼い主様には『良質のドライフードに新鮮な地産地消の肉・魚介類・野菜・海藻・きのこ・果実・発酵食品・卵・乳製品などを加えて与えることをおすすめします』
慣れてくれば『完全手作り食』もおすすめです。
高価なフードがすべて良質とは限りませんが、安価すぎるフードは栄養価が不足していたり、化学合成添加物やへたすると発がん性物質まで入っているかもしれません。しっかりと原材料を調べて選んでください。
当院でおすすめするフードメーカーは、プレミアムフード(かなり高額です)以外で手に入りやすいものとして「アカナ・カナダ製」「BLUE・アメリカ製」「ドクターズ・日本製」「ヒルズ・アメリカ製」「アイムス・アメリカ製」「スペシフィック・デンマーク製」などです。
これらのメーカーは一般食だけでなく、動物病院専用の病気用療法食もありますし、食品データーもきちんと表示されています。
他のフードの中にはナチュラルタイプとして良質なものもありますが、数が多すぎてすべてを把握できていないのが現状です。
ドライフードは開封すると空気に触れて酸化していきますので、購入後すみやかに完全密封容器に小分けして直射日光があたらない涼しい所に保管しましょう。
缶詰・レトルトパックはあまりおすすめしません。安価なものの肉はかなりあやしいです。
着色料や保存料も気になります。
◎わんちゃんの食事
わんちゃんの食事の回数は1日2回が良いです。
1日1回にすると肥満になりやすいです
食後すぐに散歩や激しい運動をすると、犬種によっては『急性胃捻転症候群』をおこすことがありますので、散歩や激しい運動のあとしばらく休んでから食事を与えて下さい。
犬に食べさせてはいけないものの例
貧血を起こす恐れがあります。特に熱を加えた玉ネギはNGです。
◎生の豚肉
生の豚肉には、人間にも移る「トキソプラズマ」という病気の原因となる原虫がいる可能性があるからです。
◎ジャーキー
長く日持ちし、何より添加物が多い食品です。これまでビーフジャーキーを主食にしていた犬に骨髄がつぶれて再生不良性貧血が出たり、肝障害・腎障害などの症状も報告されております。
良質のドッグフードよりジャーキーを主食にしている犬のほうに病気が多い傾向が強いです。

病気にかからないようにと日頃から食事の内容を充実させたいなら、エネルギーと栄養素がバランスよく含まれているキャットフードがおすすめです。
ただ、すべてのキャットフードがよいとは言い切れません。きちんとした研究所を持ち、研究データをパンフレットなどで公表している会社のものがおすすめです。
正価が1缶60円などという安価なものは内容に信頼が持てません。ある程度値段の高いもののほうが安心です。
現在の食事の状態もお聞きし、アドバイスができますので、当院にご相談ください。
◎人間の味付けに慣れさせないように
人間用の味付けに慣れてしまうと、猫には濃過ぎてたちまち塩分、刺激過多になります。
おすそわけするときは、味を抜いてからにしてください。
手づくりのものを与える場合、人間にはおいしくてもネコが食べると害になるという食品があるので、注意が必要です。
◎ねこちゃんの食事
ねこちゃんは偏食が多いです。これは子猫の時の食生活が原因です。
ねこちゃんは生後3カ月位までに食べた物しか口にしなくなるという説がありますので
この時期にできるだけいろいろな食べ物を与えて下さい。
食事の回数は肥満でなければ1日に何回でも与えて下さい。ドライフードであれば、おきっぱなしでも良いです。
良質ドライフードでも、ねこちゃんは気まぐれなので飽きることがありますので、3種類ほど用意しておいてローテーションすると食べてくれることが多いです。
猫に食べさせてはいけないものの例
藻を食べて育つ貝殻には猫にとって有害な成分が含まれています。
光線過敏症となり、日光に当たると皮膚炎を起こしたり、耳の先端が欠け落ちたりします。
◎アジ、サバ、イワシなど青魚(少量はOK)
ときどき与える分には問題ありませんが、長期間大量に食べると、体内で脂肪が変質して黄色脂肪症(イエロー・ファット)にかかります。
◎骨付きの鶏肉・大きな魚の骨
鶏の骨は噛むと細かくとがった形に割れて、口の中、のど、胃の粘膜を傷つけたり、便秘の原因になったりします。鯛など大きな魚の骨も消化できず、刺さることがあるので注意が必要です。
◎ネギ類
においの強い野菜(ニンニク、ニラ、ネギ類)は、貧血を起こす恐れがあります。
◎生もの
新鮮な刺身はかまいませんが、それ以外は細菌が繁殖しやすいので、火を通すことをおすすめします。
◎刺激物
ワサビやカレーなどは刺激が強すぎて、鼻がマヒしてしまいます。
缶詰、ハム、ベーコン、塩焼きの魚、干物などはそのまま食べると塩分の取り過ぎになります。
